大先生の一言

合  氣  道  は  争  い  を  納  め  る  武  道  で  す  。

*平成3年10月11日 月次祭(毎月 手取天満宮の神主による神事)後に話された大先生の一言

大先生の求めて来られた合氣道の原点を見つめ直し、日々の稽古を充実したものにしていきたい。

 合氣道は、一般的に柔道、空手、拳法などの闘争術と同等に認識されがちですが、大先生の合氣道に入門する際の『入門案内書』には、「従来の武道が、闘争術と考えられていたのに対し、合氣道は、相対的な争いの術から脱皮して、相手と和合する結びの道へと進んできました。 武道において、相手と和合するとは、どういうことでしょうか。武道には、攻めと受けがあります。相手が攻めてきたとき、正面からぶつかると破壊になります。相手の攻撃を自分の円の動きの流れの中に吸収し、自分と相手が一つになって、そこに技を作り出す。その基本を教える道ともいえます。その為には、自分が常に正しい状態でなければなりません。自然の理に叶った動きを、毎日練習することにより、心身が健康になり、周りの人に対する思いやりも育まれ、自らが向上する武道です」とあります。     

本多理一郎 記

    合 氣 道 を 通 し て 得 た こ と

      初 段  上 地  研

 私は学生の頃から30歳代前半までバスケットボールをしていました。20歳代後半の頃、30歳を過ぎてもバスケットボール以外にできるスポーツはないかと探していました。当初、対象はスポーツでしたが武道という選択も加え検討したときに、合氣道を真剣に考えはじめたのではないかと思います。合氣道の事を調べていくと「動く禅」と表現されていたり「こちらから攻撃しない」という考え方に魅力を感じたのを覚えています。 親徳館合氣道沖縄道場に入門して4年が経過しました。当初感じたことは、自分の身体は思っているほど思い通りに動かないということでした。特に「力を抜く」ということは、これまで経験したスポーツでは殆ど無かったので、なかなか力が抜けませんでした。どのような状態が力を抜いている状態であるのか身体と頭で理解するまで時間がかかりました。また合氣道独特の動き方にも戸惑いを感じました。沖縄道場は週1回の稽古なので身体の動きや技を忘れてしまいがちです。時間を見つけて出来るだけ再現するようにしています。
 私は息子と娘と一緒に入門し、幸いにも2人とも続けてくれています。親子で合氣道ができるのはとても幸せなことだと実感していますし、稽古を通して子供の成長に触れたときは特にそうです。身長が伸びているということだけでなく、技や受け身の上達を直に見られることは、特別な時間だと感じます。子供2人には今後も合氣道を継続して欲しいと願っております。 最後に、初段の審査をうけるにあたり今日まで指導して下さった崎間先生、兼島先生、伊良波さん、稽古時間の一部を私の初段審査稽古に使うことを快く承諾してくれた道場の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。熊本と沖縄で物理的距離がありますが、いつも沖縄道場を気にかけてもらい初段審査に来て頂きました本多館長ありがとうございました。今後とも合氣道を通して成長できるように楽しく真剣に稽古に励んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

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