私のつぶやき

砂泊先生が探究された「呼吸力」は、天地自然の理法に合致した心と体の動きと思う

※「合気道に魅せられて」を何度も読んだ時の私のつぶやき

「合氣道に魅せられて」を2022年(令和4年)3月26日に出版して、まもなく2年が経とうとしています。様々な方々に読んでいただき、様々な感想をお聞かせいただきました。その中に、砂泊先生から直接手を取って合氣道を習っていない熊本から遠く離れた場所で合氣道をしている知人に「この本をバイブルにして合氣道を稽古していきたいです。」と言われた事がありました。バイブルといえば、キリスト教の聖書の事ですが、この本をそれほどに高く評価してくれる読者がいるんだと、逆に私が感激した事がありました。自分で出版した本を、何度も繰り返し読んでいますが、砂泊先生の一言一言に考えさせられ、励まされ、勇気を貰っています。呼吸力についても、いろいろな視点から弟子たちに説明をされています。例えば、「武を生み出す元は、陰陽の結び、それは呼吸力」 「呼吸力とは、調和のとれた状態、正常な状態です」「心の世界が力に現れる。「どうぞ」という気持ちの時に、力が抜ける」 「力が抜けた状態を、目が覚めた状態でやるんです。囚われてはいけない」 「相手を止めてやろうとする想念が成長を止める。相手を導いてやるという気持ちが大切」 「結ぶ練習、これが呼吸力です」 「腰を中心に接触点に任せると力が抜けます」等と呼吸力について話されています。しかし言葉では何となく理解できたつもりでも、実際に動いてみると自分のイメージと違うのが現実です。砂泊先生が生涯をかけて探究された呼吸力、天地自然の理法に合致する心と体の動き、未来への架け橋となれる砂泊先生の遺産です。

本多理一郎 記

 11月25日(土)、合氣道普及連盟指導者研修会が、連盟本部道場(阿蘇市)で開催され、薩摩合氣道(代表 寺師健作)を除く10団体の指導者35名が集い、熱心に稽古を行いました。親徳館合氣道の参加は、本田五段、加藤参段、小松参段(広島道場長)と私の4人でした。氷点下の天候も予想されていましたが、穏やかな快晴に恵まれました。研修会は、12時50分から開始され、豊田豊心館々長、野口陽聖館々長が、呼吸力について優しく丁寧に持論を展開、砂泊先生の心と技を説明、互いに稽古をすることで時間を忘れる程に熱中自分の合氣道を高めあっていたように思えました。午後4時前には終了し、小松参段を肥後大津駅まで送り、それぞれ帰路に着ききました。

令和5年 稽古納め  12月27日(水曜日) 植木武道場

令和6年 稽古初め   1月 9日(火曜日) 北部武道場

令和5年も残り僅かとなりました。人それぞれに、様々な思いをして過ごした1年だった事と思います。砂泊先生から「明日のことを思い煩わず、今日の積み重ねだから、今日に最善最高を尽くしなさいよ」という教えを私はやりきる事ができただろうかと反省しつつ歳の瀬を過ごしています。 新しい年が、親徳館合氣道に繋がる皆様とって充実した良い日々の年になる事をお祈りいたします。

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