大先生の一言

必 ず、挫 折 の 機 会 が あ る。でもその時が、一 番 自 分 を 成 長 さ せ る。

*昭和52年7月17日 有段者研修会での大先生の一言

忙中閑あり、苦中楽あり、死中活あり、壷中天あり、意中人あり、腹中書あり

 「挫折の機会がある」と大先生は捉えられる前向きな姿勢が凄いと思います。物事の現象には裏表があります。「自分を成長させる」とは、物事の捉え方が広く大きくなるということではないでしょうか。今までの自分の知識や常識を超えた事象、自分の思いもしなかった事が起きた時、人は挫折します。しかし、その挫折を「自分には到底叶わぬ夢なんだ」と諦める事も、「自分には考えもしなかった道が、まだあったんだ」とチャンスと捉えることも心の働きとしては自由です。六中観という言葉があります。「忙中閑あり、苦中楽あり、死中活あり、壷中天あり、意中人あり、腹中書あり」という捉え方です。自分の心を何処に向けるかは、私次第、「合氣道の精神」に向けたいです。

本多理一郎 記

    合 氣 道 と 私    弐 段    加 藤  友 美

 私が合氣道を始めて6年目になります。武道など全くの未経験でしたが、新しい事を始めたい、強くなりたいという思いがあり、合氣道に出会いここまで続けてこれたのは本多先生の合氣道の技に魅せられて今に至るのだと思います。初段また先日弐段授与のお話を頂いた時もとても嬉しかった反面、自分がイメージしている有段者になれているか不安だったのを覚えています。毎回稽古で呼吸力が上手く出来ない自分がいて歯痒い思いをすることも多いですが、呼吸力が出来た瞬間の感覚を大切にしてそれを自分の中で反復しながら、力を抜いて呼吸力と向き合いたいと思います。  
 先日、指導員として先生より稽古を任せて頂いた時がありました。先生がご不在で私一人だった為、「技が効かなかったらどうしよう」「質問に答えられなかったらどうしよう」と色々悩みましたが、悩んでも仕方ない私の出来る範囲の事をやろうと前向きに捉えることができました。結局、台風の為稽古は中止になりましたが先生より信頼して頂けた事に感謝し期待に応えられる様に少しずつ自分に自信をつけていきたいです。 
 私は合氣道を生涯スポーツとしてこれからも学びながら「合氣道の精神」にもあるように自己に打ち克ち現状に満足せず、より高い自己完成を目指し、本多先生が目指す合氣道を私も追いかけながら日々鍛錬を続けていきたいと思います。まだ未熟な部分もございますが、私が入門から現在まで沢山の方々に育てて頂いた分これからは少しでも私が分かるところであれば教えられる様、又分からない時は一緒に考えられる様に自分も成長していきたいです。これからは弐段としての自覚を持ち親徳館合氣道を盛り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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