そ れ で も 、 も っ と 力 を 抜 く ん で す よ 。
*沖縄道場を創った頃、元海兵隊の大男に掴まれ動けなかった、電話で大先生に質問した時の答
矛盾と思えることを突き抜けたときに、本物が見えてくる氣がします。
その時は、何と非情な矛盾することを言われるんだろう、力を抜けば逆に潰されてしまうと思いました。相手は190㎝を超える筋肉隆々とした体格です。「呼吸力は、相手との接点だけに任せて、それ以外の力を完全に抜かないと出てこない力なんです。」と本部道場で大先生に御指導頂いていたのに、「まだまだ未熟な自分」と反省し、次回の稽古日にその相手と同じ技をした時、ビクとも動かない私がいました。アルバートさんは、米国人で最初の入門者になりました。
一月後、大先生一行が沖縄で講習会を開催されました。豊見城中学校武道場に150人を超える観客が集まり、大好評でした。沖縄勤務になって、「この素晴らしい合氣道を一人でも多くの人に伝えたい。」との心意気で創めた道場でしたが、4年間の勤務期間で85名の入門者に恵まれました。
沖縄を離れて14年になりますが、今も崎間道場長をはじめ皆で続けてくれていることは、とても有り難いことで感謝しています。矛盾と思えることを突き抜けたときに、本物が見えてくる氣がします。
本多理一郎 記
10月28日(土)に、育翔館合氣道木村道場(日本合氣道普及連盟本部道場)落成記念演武及び祝賀会が賑やかに開催されました。午後12時から始まった式には、60人を超える人が集まりました。まず木村功館長が挨拶、阿蘇市長、阿蘇警察署長、豊田連盟会長が祝辞を述べた後、基本技練習法の次に加盟している各団体の館長演武がありました。最初に親徳館合氣道として、私と河村ただ孝1級で自由技を行いました。
「この武道は火の国より興る」を体現すべく始めた道場が、世界に向かって、合気道開祖の道歌
「合気にて 万ちからを働かし
美わしき世と 安く和すべし」
の精神を発信する拠点として、多くの人がこの地に足を運び、実感されることを願ってやまない。
今、ここから始まる心意気が、私達にはある。