大先生の一言

弟 子 は 、そ の 師 を 越 え る こ と は 出 来 な い ん で す よ 。

*実力ある有段者が退会したときの台詞に対する大先生の思いを、30代の私に話されました。

親のお力によって、これまで来たという事が、大事なことなんです。

 「『私は、先生を超えてみせます。』と言って0君が離れましてね。」大先生は、寂しそうに私に話して下さり、「弟子は、師を越えることは、出来ないんですよ。」と語られました。一見すると志を高く持った立派な弟子とも受け取れますが、弟子が師に直接言う言葉ではないように私も思います。 
 子供は、どんな立派な人間になっても親を超えた訳ではないし、子供は親があっての存在です。根があって幹、幹あっての枝、そして葉、花という『大自然の順序を忘れないようにしなさいよ。』と私に遠まわしに伝えたかったのではないかと思います。大先生は、「私には、実の親、道の親、後援をして頂いた育ての親の3人の親がいます。そういう親のお力によって、これまで来たという事が大事なことなんです。」と平成12年5月の研修会で話された事もありました。

本多理一郎 記

 

 9月22日(土)秋分の日に、植木町の割烹「ほんだ」で、日ヶ丸明子さんの初段昇段を各道場の会員10名が集まり祝いました。日ヶ丸さんは、「入門当初は、難しくて辞めようかとも思ったが、続けて良かった。最近、合氣道の面白さが分かってきて楽しい、今後も細く長くの気持ちで続けたい。」と挨拶しました。

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