大先生の一言
体が主体なら行き詰まる。全てが一体となって生かされる。相手を生かすんです。
*平成5年大先生宅に新年のご挨拶に伺った時のお話から。
相反するものがあればこそ、調和が生まれ、健康で安らかな状態が得られるのでは。
私の父(故本多虎馬)は、私が小さい頃から私の様々な不思議に答えてくれ、納得するまで説教してくれる親でした。そして「理一郎、箸を一本持って来い」と言って、それを人差し指に載せてバランスを取らせ「分かるか。そういうもんだ。」と言って話を終るのが常でした。ある有段者が「呼吸力では、息を吐くことが大切だと思いますが」と質問したことがありました。すると大先生は即座に「呼吸力は吐く息と吸う息の調和が取れた状態です。どちらが大切ということは有りません。」と答えられました。この世の中、右と左、善と悪、男と女、表と裏、数えれば限が無いほど相反するもので成り立っています。どちらが正しくてどちらが間違っているのか、時と場所、様々な要因によって状況が変わります。相反するものがあればこそ、調和が生まれ、健康で安らかな状態が得られるのではないでしょうか。
本多理一郎 記
7月27日(土)28日(日)に、第1回夏季子供合宿交流会が阿蘇の連盟本部道場でありました。親徳館からは、於久凌太朗、奥田浩貴、金本聖也の3人と引率者として私と今村まゆみさんが参加し、午後1時30分の稽古には各道場から10人の小学生が集まりました。稽古終了後、バーベキューの準備を協力して行いました。初顔合わせの子供達でしたが、鬼ごっこ、花火、帯相撲等で仲良しになり、阿蘇の雄大な自然の中で、稽古を行い、遊びの中で合氣道の面白さを体験してもらいました。