大先生の一言

筋肉を鍛えても呼吸力は身につかないんですよ。稽古の中で養成されるんです。

*夕稽古の後、熱心に腕立て伏せや腹筋運動をしている合宿中の大学生に対して。

本物になる為の近道は「重荷を負うて遠き道を行くが如し」と言うことなのか。

 私は若い頃、稽古が終った後、大先生が袴を脱ごうとされているのを見ると、空かさず傍に控え袴を畳ませて頂きました。大先生は、私が袴を畳んでいる間、無言の時もあるし、声を掛けて下さる時もありました。夏休みで大学生が本部に合宿に来ている時期に、道場内で身体を鍛えている大学生もいました。それをご覧になられていた大先生が「本多君、腕立て伏せや腹筋運動で筋肉を鍛えても呼吸力は身に付かないんです。稽古の中で自然と養成されていくものなんです。」と話されました。理屈でも、稽古しても分からない。しかし、大先生の技は理屈抜きに抜群の切れ味で極まる。「これは、何だろう。」と思う。大学生も呼吸力探求の為に何かをせずには居れなかったんでしょう。本物になる近道は「重荷を負うて遠き道を行くが如し」と言うことか。   

本多理一郎 記

 平成19年度から開始された国の「放課後子供プラン」のうち、総合型地域スポーツクラブが主体となって実施しているスポーツ教室に、合気道教室が参加しました。
 7月10日(水)午後3時30分、山本小学校体育館に23人の生徒が集まり、体育用マットを敷き詰めた仮設の道場で、礼拝、準備運動、体捌き、受身等を元気よくそして真剣に稽古し、5時まで楽しい時を過ごしました。 7月は山本小学校で3回、8月は菱形小学校で2回、行われます。「この武道は万人が進むべき道である。」という開祖の言葉を信じて、この武道を広めたいです。

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