足先の向き方一つで、その技に腰が入った技か、そうでないかが見えてくる
大先生は、東京の本部道場から熊本に合氣道普及の為の拠点を移されてからも、春と秋に行われる合氣道開祖植芝盛平翁の講習会に参加されていたと伺ったことがあります。
そしてその時、大先生が注意深く見ていたのは、開祖植芝盛平翁の足の動きだったそうです。
足の動きから膝や腰の動きを推測し、技の本質を見極められていたのではないかと思います。
当時の私は、派手に目まぐるしく動く手に気が入ってしまい、足に意識を持っていくことはありませんでした。
確かに足先が内向きか外向きかで腰の入り方が全く違うし、技の切れも自ずと違ってきます。
腰を中心に動く技は、自然で綺麗です。
その腰の動きを支えているのは足の運び方なのだとつくづく実感します。
本多理一郎 記
合氣道と出会って
幼年部1級 丸 内 悠 莉
ぼくは合気道が最初はいやでした。なぜなら、空手や柔道のように痛そうな印象だったからです。
なので体験日もいやでした。でも、合気道は、ぼくの印象とは全くちがっていて続けられそうだなと思いました。
そのころは受け身をすることが楽しかったです。家でもよく練習していました。
二年生で10級に上がって帯に色が付いたことがうれしかったです。
6級の審査では、「合氣道の精神」の暗唱がありました。稽古のたびに読んでいたけれど、暗唱となると難しい言葉ばかりで覚えるのが大変でした。級が上がるほど色々な技を習ってきましたが3級から急に難しくなってきました。でも、練習をしていると体が自然と覚えていきました。
2級に合格して幼年部で一番最後の色の茶帯をもらえたとき、初めに黄帯をもらったとき以上にうれしかったです。そしていよいよ1級を受けるための練習が始まりました。審査の内容を聞いてできるかどうか不安でした。でも親徳館の幼年部で1級を受ける第一号と知って少しやる気も出てきました。自由演武の練習は全体の稽古が終わってから、先生と本田さんに相手をしてもらいながらがんばりました。
本番では、今まで生きてきた中で一番きんちょうしました。でも、終わった時には、きんちょうも解けて、みんなにほめられてとてもうれしかったです。
無事、合格してとても安心しました。
中学生になったら大人の部になるので今まで以上に頑張っていきたいです。
今は合気道が大好きです。
コロナウイルスの感染が、オミクロン株の出現で爆発的に拡大しています。
1月9日からの沖縄・広島道場の稽古休止に続き、熊本の全ての道場でも1月21日から2月13日まで稽古を休止します。
つらいですが、我慢しましょう。