大先生の一言

型 か ら 魂 を 感 じ 、 魂 か ら 形 を 表 わ す

*平成4年12月13日 有段者交流研修会の中での大先生のお話から。

「私は、砂泊先生の御指導をもっと受けたかったです」という高名な師範のお話から。

 防衛省合気道連合会演武大会に北熊本支部が初参加した時、高名な合気道師範が近づいて来られて、私に「砂泊先生のお弟子さんでしょうか。」と訊ねられたので「そうです。」と答えると、その方は、北熊本支部員の袴の着方を褒められ、「私は、砂泊先生の御指導をもっと受けたかったです。」 と昭和20年代に新宿の合気会本部道場で師範代として合気道の指導されていた大先生を懐かしそうに語られました。また、「戦後の荒廃した東京。道場でも物が無くなることがありました。そこで 砂泊先生は、玄関に乱雑に脱ぎ捨てられた履物を見て、履物を揃えて道場に入るよう厳しく指導されました。すると履き間違いも盗難もなくなりました。」とエピソードを話されました。履物の状態で乱れた心を感じ、履物を揃える行為で正しい心に気付かせたのだと思います。   

本多理一郎 記

 私が体感した合気道の魅力       弐段  田中 康継

我が家のゴミ箱で、6月13日 07:56アゲハ蝶が孵化するのを観察できました。神秘的です。

 「筋力に頼らない」という不思議な事が、合気道の魅力の一つではないかと思います。一般に、スポーツは勿論、現代の武道は筋力の向上をトレーニングの主眼に置いています。しかし、合気道は、そうではないのです。私も入門当初は、力を抜いて技を行うという事がなかなか理解できませんでした。合気道の技も結局、腕を前後左右に動かすので腕や肩の筋肉に力が入るのは当然だと考えていました。力を入れて技をやると、自分より力の弱い人には強引に技をやれますが、自分より筋力の強い人には技が掛からなくなってしまうのです。親徳館に再入門して半年が経ちましたが、稽古で心掛けていた事は、本多先生の手をしっかりと掴んだ時、どうゆう力の抜き方をされるかを体感することでした。お陰様で、力を抜いた方が技が効くのだという事が段々と分かってきました。ちなみに、私は、中学生から始めた空手道は四段、今年の春まで山鹿市でスポーツインストラクターをしていた46歳男性です。

 ※ 最近、沖縄道場で合気道体験の新聞広告を掲載したところ、7人の体験入門者があり、そのうち、3人の親子が正式に沖縄道場に入会されました。 

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