大先生の一言

突 き は 、 足 、 腰 、 手 な ん で す 。

*私が合氣道を始めた頃、大先生が体捌きの稽古をする時、突きをする者の要点として話された。

自分の身体を通して実感し納得したことが、業であり、道程なんだろうな。

 元プロ野球選手で三冠王2回、様々なチームを監督として優勝に導いた実績を持つ野村克也氏が、昨年観たテレビの番組で「打撃は、足、腰、手なんですよ。」と話し、またヤクルトスワローズの守備の名手と云われている宮本慎也選手が、「守備は、足、腰、手なんです。」とNHKの番組で、インタビューに答えていました。種目は違っても、基本的な身体の使い方は、大先生の教えと同じと思いました。また、大先生は「体捌きは、腰から先に動くんです。」「呼吸力は相手との接点から動くんですよ。」とも話されていました。
 意識をどこに置くかによって、技は、大きく変わってきます。物事の対応の仕方も変わってきます。

「何故、足、腰、手なのか?」
「体捌きは、何故、腰捌きなのか?」
「何故、呼吸力は、相手との結びなのか?」

 稽古の中で、身体を通して実感し納得することがある。
 『合氣道の精神』の中に、「武技は、天の理法を体に移し、霊肉一体の至上境に至るの業であり、道程である。」とあります。「私が合氣道を始めた頃の受け止め方と今の私の感じ方に違いがあるとするならば、それが業であり、道程なのだろうな。」としみじみと思います。

本多理一郎 記

 11月17日(土)第3回連盟交流稽古会が長崎の北星館(館長 濱田忠道)の支援で長崎県立総合体育館武道場でありました。当初、理事会及び臨時総会があり、祐氣会(会長宮原明雄)と亮天館(館長 中島 渉)の新規加盟の報告と役員選任、来年の活動計画等が話し合われました。稽古は46人が参加、濱田、宮原両館長の指導を受けました。交流会は、近くの公民館であり、連盟会員の相互の交流と団結を確かめ合いました。

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