「合氣道がしたい」という思いを強く持ち続けて、大切な日々を過ごしましょう。
新型コロナウイルスの影響で、合氣道の稽古を3月2日から休止して3ヶ月になりますが、会員の皆様
には、緊急事態宣言発令という異常な日々の中、これまで経験したことのない生活を、余儀なくされてい
ることとお察しいたします。特に学校に行けず新しい学年の友達にも会えない、また、学校入学を楽しみ
にしていた新入生など幼年部の会員には、緊急事態の意味も分からないで家に居続けなければならな
い理不尽さに,とても嫌な思いをしていると思いますが、明るい明日を信じて頑張って欲しいです。
5月21日、熊本県の緊急事態宣言解除が発表されましたが,熊本市や山鹿市の武道場を管理する社
会体育課からの使用許可の連絡がまだありません。合氣道の稽古が相手との接触が基本的にある
ので、「3蜜」の密着、密接、密閉の要件に該当する為、使用許可が下りないことが予想されます。
テレビや新聞の報道では、高校野球の甲子園大会、相撲、サッカー、ゴルフ、文化的な各種イベント等
が軒並み中止になっています。全世界の人々が同じ息苦しさを耐えている今の世の中です。
合氣道の稽古には試合はありません。『合氣道の精神』に「絶対的自己完成の道なり,而して武技は
天の理法を体に移し、霊肉一体の至上境に至るの業であり道程である。」と、あります。肉体的に稽古
できない日々を強いられた時、何が私にできるのかと考え始めたのが、毎日10000歩の散歩と,テレビ
の番組で英語を楽しむこと、部屋の掃除整頓、他にも木剣、杖振り、合氣道の準備運動等をして家に居
る時間を過ごしています。会員の皆様はどんなことをして過ごしていますか。今しか出来ない事がきっと
あるはずです前向きに今を楽しみましょう。 早く会員の皆さんと直接手を取って稽古したいです。
あと少しの辛抱です。稽古していなくても身体は、合氣道で培ったものを覚えているものです。稽古が
再開された時に、意外と身体が動くものだと気付く自分がいるはずです。受け身を久しぶりにしてみると、
腹筋が痛くなるかもしれません。しかし、それは普段している稽古で知らず知らずのうちに腹筋を鍛える
稽古をしていたんだと気付く機会になるかもしれません。身体の稽古は出来なくても「合氣道をしたい」
という強い思いを持ち続けて過ごしましょう。皆様の健康と健闘を祈ります。 本多理一郎 記