相手が打ち込む前に、身体が捌いているから速い。
当たり前の事、心が先に動いているから早い。
*昭和58年8月、大先生の還暦祝い及び出版祝賀会の席上での大先生の一言
私は、この祝賀会で北島三郎の「風雪ながれ旅」を歌わせて頂きました。とメモにありました。
大先生の還暦祝いと「合氣道の心を求めて」出版祝賀会が、熊本鶴屋デパート八階「寿の間」で開催され、学燈社社長や合気ニュースのスタンレー・プランニンさん、元菊池市長の荒木修氏、林田茂元県教育長など、大先生に縁のある来賓の祝辞がありました。上記の大先生の一言は、その席上で話されたものです。また、「体力のない私が合気道一筋にやってこれたのは、心の世界を探求して相手と常に一体となることを目指してきたから、これまでやれたもので、相手を倒す闘争的な物を目標にしていたのでは、合氣道の専門家としてはやっていけなかったと思う。」と話されました。
本多理一郎 記
沖縄道場では、新型コロナウィルスの第2波の影響で8月5日~9月16日の間稽古できませんでしたが、「9月23日(水)から稽古再開できるようになりました。」と崎間道場長から喜びの連絡を受けました。
広島道場は、8月9日(日)から広島市立南区スポーツセンターで、稽古を4人で開始したことを小松新太郎道場長からの手紙で確認しました。広島道場では今後も、毎週日曜日 午前9時~10時、広島市立南区スポーツセンターで稽古をします。尚、最初の館長稽古を10月下旬に広島で行う予定です。
繋 が り 初 段 岡 本 真 和
親徳館に入門して早いもので3年目になります。習いだした当初は、家での神棚の礼拝と違い、独特な礼拝の仕方から始まり、各道場の掃除のやり方を覚えたり、合氣道の精神を暗記など、覚えの悪い私にとっては、あっという間に時が過ぎました。
入門したきっかけは、同門人の河村さんの誘いがあったことから始まりました。自分の生活において武道を習うことによって体や心がどう変わっていくかを楽しみに客観視したいなと思いました。
特に、合氣道の精神に関しては、私が十代から尊敬する山野潤一(建築家)さんと言う方から頂いた本の内容に、江戸時代の剣に三つの勝ちの教えと言うのを思い出しました。打って勝つのは下の勝ちなり。勝って打つのは中の勝ちなり。戦わずして勝つのは上の勝なり。そういう文面だったと思います。全く同じではありませんが合氣道の精神と私の頭の中で繋がりました。頂いた本と現に自分が道場で発している言葉、何か縁を感じました。
初段を期にして、今の自分なりの合氣道の精神を解読すると、敵を作らない、人を愛する、そこには人を包み込むだけの自信が無ければならない。と思いますが、なかなか理想とはまだまだ程遠いと思う日々です。
稽古や毎日の生活で色んな事を経験し、私の腹で消化し、それを糧としてスパークしていきたいです。
これからも本多先生はもとより、親徳館の皆様にはお世話になります。