大先生の一言
上 と 下 と の 釣 り 合 い が 取 れ る 事 が ､ま つ り 。 政 （ﾏﾂﾘｺﾞﾄ） が 、 政 治 。
真(ｼﾝ､ﾏ) の 釣 り 合 い が ､ま つ り 。 合 氣 道 は ､武 と は ､ス キ を 埋 め る 事 。
真(ｼﾝ､ﾏ) の 釣 り 合 い が ､ま つ り 。 合 氣 道 は ､武 と は ､ス キ を 埋 め る 事 。
＊昭和６３年５月２２日 満３４周年万生館合氣道演武大会での大先生の一言
合気道に留まらず、真理を探究される大先生に、汲んでも尽きぬ魅力を感じました。
右翼とか、左翼とか、政治団体の思想に対しての呼び方があるが、上下左右どちらにも偏らない真にバランスのとれた舵取りを行うのが、「政（まつりごと）で治める」と書く政治本来の姿なんだと、その話を 演武会の観客席で聞いていた私は思い、メモ帳にペンを走らせたんだと思います。合氣道が「天地の心を以って我が心とし、万有愛護の大精神を以って自己の使命を完遂することこそ武の道であらねばならない」という壮大な道の探求を目指す大先生ならば、様々な物事の根底にある真理に精通されておられたものと推測されます。単に合気道に留まらず、世の中を正しく見る目を常にお持ちだったように思います。また、そこが大先生の魅力的なところでした。汲んでも尽きぬ人間性に惹きつけられ、呼吸力という得体のしれない合氣道の根本的な技の探究をされた大先生の生涯に、尊敬と男ののロマンを感じます。
私は、これからも大先生が語られた言葉を手帳の中に見つけ、合氣道の真の目的や意義を現在の私の感性で捉え親徳館合気道として発信していきたいと思います。
「合氣道に魅せられて」の本も読んでくれた方々に高評価を頂いております。私も再度読み直しています。
本多理一郎 記
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TSUTAYA植木店で販売された自作の本の前で
