大先生の一言
動 け ば 、 そ こ に 技 が 生 ま れ る 。 
※ 晩年の稽古中、大先生が話された大先生の一言

他流派の合気道の方々との交流稽古によって、大先生の合氣道を再認識させられました。

はっきりと記録に留めていた言葉ではありませんが、複数の弟子たちが耳にしていた言葉です。大先生の技には、小手返し、入り身投げ、四方投げ等、明確な技の名前がありません。両手取り呼吸投げ、片手取り呼吸法など相手との接点に任せる技で、こちら側が積極的に技を仕掛ける動きではないので名前が付け辛かったのではないかと推測されます。それでも大先生の技は、生成化育進化し続けました。そのヒントを大先生の著書『合氣道の心、呼吸力』の”はじめに”の中に見つけることができます。

「愛」とは「むすび」のことであります。万物は総て、むすびによって生成発展しております。それが天の理であります。合氣道の精神の中に「武技は天の理法を体に移し」とありますが、愛とは、天の理である陰と陽とのむすびであり、自分の肉体と精神の一体であり、自分と相手との結びであるともいえましょう。結びが完全に行われた力の状態を、呼吸力といいます。

「合氣道の心、呼吸力」より

この度、東京で合気道をされている合気道松風塾の9人の皆様の「結びの技を学びたい」との要望で、親徳館でしている稽古を会員と共に体験して頂きました。
呼吸力の技だけの稽古でしたが、改めて大先生の残された技の数々の素晴らしさを再認識させてもらいました。有難うございました。

本多理一郎 記

沖縄道場は、第7波新型コロナウイルス感染拡大の影響で、7月13日(水)から8月31日(水)まで、稽古を中止します。
また我慢の期間になりますが宜しくお願いいたします。なお、熊本と広島の道場は、現時点では稽古中止は考えていないです。

松風塾と親徳館
7月26日(火)午後7時~9時の通常稽古と翌日27日(水)午後1時30分~3時に北部武道場で、東京都国立市で合気道をされている合気道松風塾(塾長:宮崎慎一郎七段)の会員9人と親徳館合氣道の会員と合同稽古を行い、合氣道の稽古を楽しみました。
親徳館の呼吸力の養成法や技、礼拝、準備運動、整体等、松風塾での稽古方法とは違ったやり方に、戸惑いもあったと思いますが、五段2人、四段4人、級2人と実力者揃いで、親徳館の稽古にも溶け込み初めて触れる呼吸力の技にも真剣に取り組んでくれ私も勉強になりました。
なお松風塾の9人は、毎日コロナのPCR検査を受け陰性確認して、稽古参加されていたそうで、「合気は愛なり」を感じました。

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