大先生の一言

当たってもいいつもりで打ち込まないと、相手の導きの呼吸が分からないでしょう。

*昭和53年4月19日本部道場の夕稽古での大先生の一言

「合氣道は受け身をして技を覚えるんだ」という先輩の言葉を思い出しました。

 木剣技の稽古の時、大先生からかけられた言葉だと思います。夕稽古に木剣技をされるのは珍しいことで皆の前に出て大先生の受けを取ることに緊張してることもありました。失礼ではありますが「木剣が本当に大先生に当たったらどうしよう」と躊躇していたんだと思います。大先生に言われて、思い切り木剣を振り下ろしたところ見事に技を掛けられました。その後はその時の反省もあり本気に思い切り受け身をしました。合氣道を始めた頃、先輩から「合氣道は受け身をして技を覚えるんだ」と言われてました。相手の導きの呼吸を体得するために、真剣に受け身をすることの大切さを教えられた出来事でした。合氣道は、勝ち負けを競う競技ではありませんが本物があります。

 

父 さ ん の 言 葉 に 励 ま さ れ て    初 段   上 地   孝

 僕が合氣道を始めたきっかけは、お父さんに合氣道を見に行こうと言われ、見に行ったことです。合氣道というものが、最初何なのか全く分からなくて、またその時、小学6年生ということもあって興味津々でした。実際に見てみると、正直、「やらせなのではないか」と思いました。しかし、自分で技を受けてみると、身動きが取れなくなったり、簡単に転んだりしました。相手は力をあまり入れていないはずなのに何故だろうと、もっと興味が湧きました。   
 それから、親子で合氣道を始めました。初めは、基礎の動きも全然できず、合氣道って実際にやってみると難しいんだと思いました。それから練習を重ねて基礎の動きはできるようになりました。出来なかったことが出来るようになるのが楽しくて仕方ありませんでした。    
 しかし、合氣道を始めて1年が経つ頃は、その時部活もあったので忙しく、疲労が溜まっていたことや、何より少し飽きていました。休むための口実を考えて、サボっていた時もありました。時には辞めてしまおうかと思った時期もありました。けれど、父さんが「合気道行こう」と言ってくれたおかげで続けることができました。そして気が付くと、もう初段を取る前まできました。初段の昇級審査は今までのものとは、量も質も違ったし本多先生の見ている前なので、すごく緊張しました。でも、練習してきた成果もあって、初段を受かることができました。本多先生から賞状と黒帯を受け取った時が、一番嬉しかったです。   
 これからは受験生になるので一旦合氣道はお休みしようと思います。ですが受験が終わったら、また合氣道を続けたいと思います。

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