私のつぶやき

幼年部会員の純粋な気持ちに、正直に真っ直ぐに届けられるように合氣道を指導したい

※親徳館合氣道の幼年部会員に「合氣道は、どうですか。」と質問した時の私のつぶやき

先日、稽古が終わって、新しく入門した幼年部会員に、「合氣道は、どうですか。」と質問してみたら「面白い、楽しい」とキラキラと目を輝かせて言葉が返ってきた。合氣道を様々な世代の方に受け入れてもらえるのは、指導者としては嬉しいことです。「何が楽しい?」と聞くと返事がありません。でも私は、それで良いと思います。先ずは、自分の心が「楽しい」と思えるかどうかです。私も合氣道を始めた頃、先輩と同じように動けなくても、合気道は、理屈抜きで面白かったし、楽しかったのを憶えています。その気持ちは今も変わりません。

本多理一郎 記

合  氣  道  の  効  用

前 垣 芳 郎

 孫二人が親徳館でお世話になっている。兄が10年目、弟が7年目。祖父の私が片道約30分、自家用車で送迎している。暑い日も寒い日も道場での稽古を見学している。先日、高校3年生の兄が念願だった初段をいただいた。黒帯は成長の証に見える。1級昇級審査に不合格という苦杯を舐めたことが成長の弾みとなったことを、私も本人も体験した。このことがあってから孫と私の車内での会話は大人の会話に近づいてきたと実感している。合氣道の効用の一つ目である。孫にとって、社会人である先輩や同僚の皆様との稽古は勿論、忘年会や昇段祝いに必ず出席して和気あいあいと話を聞き、自分も会話をしている。これらの貴重な体験が孫の社交性、社会性、人生観を育み、自分なりの意見を組み立てるようになってきたと実感している。合氣道の効用の二つ目である。「合気とは愛なり」で始まる格調高い「合氣道の精神」を唱和することによって道場に緊張感が漲る。私には(合気とは、全ての生きている者への思いやりです)と植芝開祖の声が聞こえる。その声に応えるように稽古に励む孫に思いやりの心が育っていると実感している。合氣道の効用の三つ目である。結びに植芝開祖は合氣道を受け継ぐ後輩たちへ何を残したかったのか、何を期待されたのか。「合気とは自己に打ち克ち 敵をして戦う心なからしむ 否、 敵そのものを無くする絶対的自己完成の道なり」という合氣道の精神を稽古の時だけでなく毎日の暮らしの中で追求していってほしい、ということではないかと思う。もうすぐ私の送迎も不要になるだろう。兄弟が自立する日も近い。75歳の私は、合氣道の門外漢であるが、合氣道のファンである。感謝!

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