呼吸力は、生涯を掛けて肉体的に探究するもの、薄っぺらで短絡的な悟りは要らない。
※「合氣道の精神」を見直し、呼吸力の出し方の難しさを感じた時の私のつぶやき
「合氣道開祖が、呼吸力という言葉を使って技の説明をされても、弟子達は、「あれは、開祖だけができる特別なものだから」と呼吸力を探究しようとはせずに稽古をしていた」と砂泊先生から伺ったことがあります。当時の開祖の弟子達にとっても極めて難解で、それでも合氣道にとっては、最も重要な基本というのが、頭では解っていても、理解できないもどかしさを感じながら稽古されてたみたいです。砂泊先生は、その合氣道の最難関な基本の探求に、生涯を捧げられた崇高な人生ではなかったかと私なりに思います。私はこれからも、「砂泊先生の思いを無駄にしない道を微力ながら日々歩みたい」と心に誓う73歳の誕生日でした。
本多理一郎 記
2月15日、親徳館合氣道沖縄道場の館長指導稽古に行き、気温20度の沖縄で、道場の会員と共に気持ちの良い汗を流し、稽古の後に皆で飲んだオリオンビールは、格別に美味かったです。ただ昨年11月に、沖縄道場長からの「沖縄道場を指導者多忙の為、道場を閉めたいです」との電話を受け、32年続いてきた当道場も終わりなのかと覚悟を決めたところでしたが、1月に弐段になった会員以下沖縄道場会員の「合氣道を続けたいです。」との熱意を受け、4月から新体制でスタートすることになりました。思えば私が沖縄から熊本に転勤が決まり、沖縄道場の指導を託したのは、初段の現道場長でした。様々な苦労があり、様々な節目を、残った会員と共に乗り越え本当に良く頑張ってくれたと思います。有り難うございました。そして、皆さんが育てた会員が、これからの沖縄道場を引き継ぎたいと言ってます。素晴らしいことです。沖縄道場は、砂泊大先生が講習会に来て下さった深い縁ある道場です。きっと見えないところで良い方向に導いて下さっていることを信じて、皆で合氣道に精進して欲しいです。