*昭和52年2月20日有段者研修会での大先生の一言
現状に満足せず、先の自分の行く道を志向し、探求し前進する生涯でありたい
停滞して動かなくなった水は、腐って飲み水にもならなくなります。常に動いている谷川の清流は美味しい飲み水になります。人間の心臓は、母親のおなかの中で生を受けた時から動き始め、死ぬときにその鼓動は停止します。大先生は、私たちに「ただ何もしないで、待っていれば幸運がやってくる」「果報は寝て待て」ではダメです。積極的に、能動的に求めていきなさいと私達に諭されているようです。
合氣道は受動と思っている人がいますが、実は能動でないと技は掛かりません。
親徳館合氣道広島道場が、8月26日(水)に広島市で発足しました。
点と点が線になって結ばれ、見えないところで縁になり形になった感じです。
昨年6月に小松亜騎ちゃん小学2年生が、友達の紹介で親徳館に入門しました。その後、兄の嵩留君、父親の大祐さんさんが入門してくれました。楽しく稽古していたのですが、父親の仕事の都合で地元の広島に引っ越すことを聞いたのが、今年7月でした。
亜騎ちゃんの「広島でも親徳館合氣道を続けたいです。」と言う思いを大切にしたいと思い、浮かんだのが以前大先生がお元気だったころ、広島で支部道場をやっていた小松新太郎さん(長崎道場出身)でした。今は止めていると知っていましたが、一度大先生の合氣道の普及をしようとした心意気の炎は簡単に消えることはないだろうと思い相談してみたところ、前向きに受け入れてくれました。
その後、連絡が無く具体的な進展がないまま時が過ぎていきました。
8月26日(水)に植木道場での稽古中、小松新太郎さんから「親徳館合氣道の支部道場として稽古させていただきたいです。」との電話がありました。私の思いと小松君の思いが一つになったので、支部として認可しました。尚、8月23日に稽古中、亜騎ちゃんが右肩鎖骨を骨折したとの話があったので、亜騎ちゃんに確認したところ「合氣道は続けたい」との返事でした。
合氣道の神様は確かな土台作りの為に試練の場を与えてくれます。
その試練を糧として前進してほしいです。